2006年10月16日 第9837号


多様な選択肢を確保する木更津市のPPP(10月16日号)


▼「連載 ポスト『官から民へ』の主役〈公民連携〉の徹底解剖」の第4回は、「市場化テスト」と「官と官の連携」を取り上げ、「公民連携全体の動き」についても解説します。筆者の東洋大学大学院公民連携専攻の根本祐二教授は、 市場化テスト法について、結果的に「官が担うとしても、それは民との競争上優位性を有することが前提であり、もともとの官の立場を保全することが目的ではない」と注意を促します。さらに「公民連携全体の動き」では、業務委託、指定管理者、民営化など幅広い手法を対象にした千葉県木更津市の公民連携(Public/Private Partnership=PPP)導入方針を取り上げ、多様な選択肢を確保する政策として評価しています。


▼「特集・道路公団民営化から1年(上)」も見逃せません。東日本、中日本、西日本の各高速道路会社によるコスト削減策などの経営努力などを詳細に掘り下げています。また、民間から起用された各高速道路会社の会長3人との個別インタビューもあります。似たような立場の3会長ですが、インタビューからは、それぞれの個性や経営哲学、会社の置かれた条件の違いが浮かび上がってきます。


▼「道標」では、白井博文山口県山陽小野田市長が「法壇を下りて市民の中へ」と題して、裁判官から市長への転身や市民との対話などについて語っています。


目 次


連載 〈公民連携〉の徹底解剖④………2

 多様な選択肢を確保する木更津市のPPP

 ─官官連携は合理的、市場化テストは拡大を─


特集 道路公団民営化から1年(上)………10

 サービスエリアで新展開


政界メモ 消費税の本格議論は来秋から………20


八木重二郎・東日本高速道路会長インタビュー………14

 料金体系、複雑過ぎる


矢野弘典・中日本高速道路会長インタビュー………16

 良い会社がやっていることは全部やりたい


石田孝・西日本高速道路会長インタビュー………18

 見直し区間建設へ自治体は火の玉に