2007年02月26日 第9869号


夕張市立総合病院の経営破綻を分析


▼今回から3回にわたり「連載 夕張市立総合病院の経営破綻」を掲載します。筆者は、全国の自治体病院の経営に詳しく、夕張市役所から病院経営アドバイザーを委嘱されている伊関友伸城西大学経営学部助教授です。伊関氏は、昨年「夕張市立総合病院への経営診断」を市役所当局に提出した経緯などを基に、全国の自治体病院にも共通する課題に深く、鋭く切り込んでいきます。初回の今回は、一時借入金の実態など夕張市立総合病院の概要をまず整理します。自治体病院の関係者のみならず、自治体関係者必読の連載です。


▼都市から地方への移住・交流促進に意欲的な地方自治体や企業が、官民共同の全国的な推進組織の設立を構想していることについても解説しています。団塊世代の大量退職を見据え、移住・交流を志向する国民的な機運を醸成するのが狙いです。


▼「道標」では、田中増次島根県江津市長が「美しい国づくりは地方から」と題して、山陰の豊かで美しい自然にはぐくまれた市民が持つ、父母への忠孝、教師や先輩への尊敬や礼節を重んじる精神について語っています。


目 次


連載 夕張市立総合病院の経営破綻(上)………2

 赤字経営と医師不足は全国共通の課題

 ─多額の一時借入金は法の趣旨を逸脱─


分権と行革をめぐる動き………7


2月の公募地方債発行条件………14

 表面利率は1.8〜1.93%


移住・交流推進へ全国組織………10

 団塊対策で自治体、企業が構想

 ─近く設立準備の協議会─


定住対策あれこれ………13


都道府県、政令市などの2007年度新規施策(1)………15


政界メモ 参院選での消費税争点化に反対………19