「BBB」以上は「投資適格」
▼第4回目を迎える「連載 地方債に押し寄せる市場化の波」は、格付記号の定義と格付事例について、日本格付研究所(JCR)の小峯崇志シニア・アナリストが解説します。小峯氏によると、JCRでは、「AAA」から「D」までの10ランクに格付けを分類。「AA」から「B」までの各ランクについてはプラス(+)、マイナス(−)の符号による区分も行い、リスクの程度を細分化して表示しています。さらん、格付けのうち、BBB格以上とBB格以下との間では、リスクの程度の考え方に質的な区分をしており、BBB格以上の格付けは、現時点で通常想定される経済・経営環境の下では、元利金の支払いについてのリスクはまずないとの評価を示すとのことです。こうした債券等が一般に「投資適格」と呼ばれている一方、BB格以下の格付けが付与された場合、市場からの資金調達は日本ではかなり困難となっているのが現状であると指摘しています。実際の企業に対するJCRの格付け表と併せて、ご活用ください。
▼任期の折り返し地点を過ぎた梅原克彦仙台市長のインタビューも掲載。梅原市長は、市中心部で再開発事業が活発化しているほか、周辺町村への大手メーカーの工場立地計画が決まるなどし、地域経済の活性化が期待される中、市政運営の今後の課題として、「物流機能と子育て環境」などを挙げています。
▼ 「道標」では、森博幸鹿児島市長が「『交流拡大のスパイラル』実現へ」と題して、NHK大河ドラマ「篤姫」という強い追い風の中で国の認定を受けた「中心市街地活性化基本計画」などを基にした都市個性の確立に向けた決意を語っています。
連載 地方債に押し寄せる市場化の波(4)……2
「BBB」以上は「投資適格」
─格付記号の定義と格付事例─
分権と行革をめぐる動き……6
「環境人材」育成でビジョン策定─環境省……12
知事、市長の2008年度施政方針(5)……16
梅原克彦仙台市長に聞く……8
課題は物流機能と子育て環境
─学力向上や危機管理対策進む─
産業と地域づくり……10
製造業誘致の意義強調─村井宮城県知事……11
六団体 期限切れ間近も消化不良……20