早読み行政誌

税が変える未来(2015年6月8日〜12日号)

地方行政

【6月8日号】 担い手不足で里山の手入れが行き届かない農山村で深刻化している鳥獣害。農林水産省の推計では年間約200億円の農産物がシカやイノシシに食い荒らされている。その厄介者を食材「ジビエ」として売り出す取り組みを、食総合プロデューサーの金丸弘美氏が取材した(連載 新・地域力と地域創造(10))。訪ねた現場は、独自の登録制度でジビエの品質を管理し、ブランドジビエの産地として評価を高めている三重県。マイナスからプラスへの発想転換で活気づく農山村の今を伝える。

【6月11日号】 自治体による公金管理で、東京都が全国初となる信託銀行への金銭信託などの新運用計画を先月発表した。全国の財政当局者の関心も高いこの動きの背景を、都会計管理部長の松下隆弘氏に解説してもらった(自治体初、基金を信託銀行に金銭信託=新たな公金運用の道開く 東京都)。

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内外教育

【6月9日号】 全国連合小学校長会(全連小)は5月22日、第67回総会をニッショーホール(東京都港区)で開催した。退任した堀竹充前会長に代わり、大橋明・東京都渋谷区立加計塚小学校長が新会長に就任したことが報告された。就任あいさつの中で大橋新会長は、学習指導要領の改訂をはじめとする「教育改革」の動きが足早に進む中で、「まず、校長自身が教育改革の意義を理解し、それを教員に分かる形で理解させていくことが重要になる」と出席者に訴えた。総会の模様を詳報する。

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厚生福祉

【6月12日号】 長期連載「サ高住の現状と課題」は第43回。2015年度の介護報酬改定による集合住宅関係の報酬改定状況や、定期巡回サービスなど地域密着型サービスの実施状況を検証している。インタビュールームは宇都宮記念病院副院長の三輪道生さんが登場。腰・膝・股関節の手術を受けるため全国から患者が訪れる同病院の第2整形外科での手術について聞いた。

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税務経理

【6月9日号】 2014年度の国税収入が好調だ。財務省がまとめた4月までの税収実績によると、所得税収入は前年同期比8.2%増の16兆7156億円。14年度補正予算編成時に15.8兆円と見積もっていたが、約1兆円上振れしている。法人税は企業決算を経て7月に固まるが、14.8%伸びており、景気回復が税収に影響していることは確かだ。「税制・税務の動き」で取り上げ、資料を掲載している。「私の苦心」には、千葉市の税務部長が登場している。

【6月12日号】 全国地方銀行協会がまとめた5月の地方経済天気図の概要を報じた。景況指数が55.5と、2カ月連続で改善。これまで動きが鈍かった個人消費や住宅建築が上向いたのが注目されるが、逆に設備投資や輸出に足元一服感が出ているという。連載中の全国特集「都道府県・政令市の税収見通し」の第22回は、長野県、北九州市を掲載。「私の苦心」では、秋田県の税務課を紹介。昨年就任した税務課長によると、秋田には約30年前、全国1位を指定席とする数値が三つあったという。人口当たりの理・美容店数、選挙の開票スピード、県税の収入率。ところが今回税務課に戻ると、県税収入率は27位に転落していたと嘆く。経済情勢の変化の中で、とりわけ秋田経済には好景気の波及が乏しかったと分析する一方で、再び収入率の全国上位を目指して、地道な努力を重ねたいという意気込みは好感が持てる。

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金融財政ビジネス

【6月11日号】 「税が国の未来を変える」との記事を掲載した。先進諸国では、大胆な税制改革により、危機的な状況から国家がよみがえったという事例が数多い。米国のレーガン2期の税制改革、消費税・所得税・法人税をパッケージで改革したドイツ税制改革、北欧の二元的所得税の導入、英国の勤労税額控除の導入、オランダのワーク・ライフ・バランスと税制改革などがその実例であるという。詳細は本誌で。

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