【12月14日号】 食総合プロデューサーの金丸弘美氏が活気のある地方をリポートする連載「新・地域力と地域創造」の今回の現場は、茨城県龍ケ崎市の「横田農場」。125ヘクタールもの広大な水田を、田植え機1台でまかなっている。秘密は、作付け時期の違う7品種のローテーション。この他、作柄などによる販売ルートの選択、地域の母親たちとの交流を通じた独自のPRなど、さまざまな経営の工夫を紹介している。
【12月17日号】 都道府県知事によるフォトエッセー「わたしの1枚」に、平井伸治・鳥取県知事が登場。「スタバはないが、日本一のスナバがある」のキャッチコピーを生み出した平井知事が、アラブの衣装をまとって鳥取砂丘に立った。このコーナーは、通常iJAMPにも転載されるが、今回は写真クレジットの関係で「地方行政」のみの掲載。鳥取県が低予算で大きな宣伝効果を上げるまでの苦労話と知事のユニークな写真を、ぜひ本誌で。
【12月15日号】 リクルート進学総研は、高校生に政治への関心や社会観、結婚や家庭についての考え方などを聞いた「高校生価値意識調査2015」の結果を公表した。「18歳選挙権」の導入で高校生の政治参画が注目されているが、対象となった高校生のうち76.0%が、選挙権を取得したら「選挙に行くと思う」と回答。国や地方の政治についても、64.3%が「関心がある」と答えた。男女別に見ると、「行くと思う」とした割合は男子が80.0%、女子は72.0%で、8ポイントの差が。特に、「必ず行くと思う」に限って見ると、男子の41.8%に対し女子は28.9%にとどまり、差は12.9ポイントに上った。
【12月18日号】 岐阜県教育委員会は、2015年度の全国学力・学習状況調査(全国学力テスト)の結果を、より良い指導に結び付けるため、県内小中学校全校から教諭らを集めた指導改善説明会を開いた。2回目となる今年度は「指導法を説明されても具体的なイメージが湧かない」という教員の声に応え、模擬授業形式による実演を初めて採用したほか、指導によって成果が上がった学校の校長、教員らによるシンポジウムも実施した。他県からも視察があるなど、教育関係者の関心を呼んだ取り組みを詳細にリポートした。
【12月15日号】 巻頭の特集は厚生労働省「保健医療2035提言書」の内容を解説する連載最終回。グローバルな視点から今後の保健医療の在り方を提言した部分に焦点を当てた。提言書は、日本が「健康長寿大国」としての地位を確立するために注目すべき分野として、高齢化対応の地域づくり、生活習慣病や認知症対策などの分野を挙げている。特集の二つ目は、10月に岡山県真庭市で開かれた全国水源の里シンポジウム。バイオマス発電など地域資源を活用した取り組みに関する意見交換の模様を紹介する。「インタビュールーム」は、ドクターヘリが接近困難な場所で、防災救急ヘリから降下した医師による応急処置システムの構築に取り組む宮崎大学医学部付属病院救命救急センター長、落合秀信さんが登場する。
【12月18日号】 長期連載「サ高住の現状と課題」は第63回。サービス付き高齢者住宅は単独で黒字経営にするのが難しく、介護サービスを提供する有料老人ホームなどと合わせて黒字を達成するケースが多い。そうした経営の舞台裏を、関連する実態調査などから明らかにしている。「インタビュールーム」は、東日本大震災で被災した子どもの心のケアに取り組む「いわてこどもケアセンター」副センター長の八木淳子さんが登場する。
【12月15日号】 「ニュース詳報」が二つ。まず、7〜9月期GDP改定値についてで、前期比は速報段階の年率0.8%減から1.0%増へと転換したが、マイナスだった4〜6月期から少し戻した程度で、回復の勢いはまだ弱いという内容。もう一つは首相官邸主導で動き出した16年度税制改正の動きをリポートした。「私の苦心」は、熊本県八代市の納税課を紹介している。
【12月18日号】 「ニュース詳報」が4本並んだ。財源問題を棚上げしたまま酒、外食を除く飲食料品に適用する方向となった消費税軽減税率問題についてと、12月の日銀短観の概要。そして、▽このほど公表された14年度政治資金収支報告で政党の税金依存体質が強まったこと▽東芝の不正会計問題で証券取引等監視委員会が73.7億円の課徴金を科すよう金融庁に勧告したこと─を報じた。また、全国地方銀行協会が11月の地方経済天気図で、輸出や生産の弱さから「足踏み」との景況判断を示したとリポート。全国特集「都道府県・政令市の2014年度税収決算見込みと特色」は第27回で、鳥取県、札幌市を掲載して完結した。「私の苦心」は、宇都宮市の税理士が登場。財務調査手続きが法改正で整理されたものの、調査担当者の説明が相変わらず物足りないと苦言を呈している。