早読み行政誌

アジアで2度目の世界音楽療法大会、つくば市で7月開催(8月14日―18日号)

内外教育

【8月18日号】 文部科学省の「国立教員養成大学・学部、大学院、附属学校の改革に関する有識者会議」は1日、会合を開き、少子化による教員の需要減を踏まえて国立の教員養成大学や総合大学の教育学部などの改革の方向性を示した「報告書(案)」について議論した。同案は、国立の教員養成大学・学部が持つ教員養成機能を「県内あるいは県を越えた国公私立大学との間で連携・集約することにより、機能強化を図ることの検討が必要な時期に至っている」と指摘。具体的には、大学・学部の統合や、教員養成機能の全部または一部を集約することなどを挙げ、各大学に検討を求めている。29日の最終会合でさらに議論し、報告書をまとめる予定だ。

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厚生福祉

【8月18日号】 巻頭言は、社会福祉法人新生会名誉理事長の石原美智子氏による「風船を持つ人」。このところ誤嚥性肺炎での死亡などが「介護ミス」という表現で裁判沙汰になっている。筆者は、膝の上で風船が割れたらその人が負けになる「風船ゲーム」があるが、「悪意があるわけでもない誰かだけが責められる社会であっていいのだろうか」と疑問を呈し、団塊世代が押し寄せる高齢社会に向けて地域包括ケアをいかに考えるべきかを説く。
 第15回世界音楽療法大会が7月4日から8日までの5日間、茨城県つくば市のつくば国際会議場で開かれた。3年に1度の国際イベントで、アジアでの開催は前々回の韓国に次いで2度目。50カ国約3000人の音楽療法士や医療関係者らが参加し、過去最大規模の大会となった。特集記事としてその模様を写真付き3ページで詳しく紹介する。

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税務経理

【8月18日号】 ニュース詳報は、4年連続で月給とボーナスがともに引き上げとなった人事院勧告の概要を報じた。また、3日発足した安倍改造内閣について、新たに掲げた「人づくり改革」や子育て支援などの課題をまとめた。経理のページでは、ヤマ場を超えた18年3月期決算企業の4〜6月期連結決算を当社が中間集計したところ、経常利益が約20%伸びており、通期でも前期比6.8%増と、過去最高を更新するとの見通しを明かしている。都道府県・政令市の16年度税収決算見込みの第6回は、静岡県と高知県を掲載。「私の苦心」は静岡県吉田町の税務課を紹介している。

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金融財政ビジネス

【8月14日号】 作家・江上剛氏の第157回「続・怒れるガバナンス」は「人はなぜ失敗を繰り返すのやろか?」。安倍政権の支持率急落を取り上げたもので、その要因は「危機管理の失敗」と分析する。さらに言えば「安倍一強」を背景とした「傲慢(ごうまん)が危機管理を失敗させる」と強調。現在の安倍政権について「かなりの危機だと言わざるを得ないだろう」としている。そして、この状態から脱するには「下野した時の気持ちになって、党内で自由な議論を許す風土をつくる努力をしてみたらどうか」と勧める。
 日本と欧州連合(EU)の経済連携協定(EPA)交渉の大枠合意について、みずほ総合研究所の菅原淳一主席研究員が解説した。菅原氏は、大枠合意は日本にとって三つの意義があると説く。①巨大経済圏の構築②国際的な規制・標準化団体での日EU間の協力推進③日本の通商戦略の再起動・加速─で、こうした戦略的意義にも目が向けられるべきだとする。

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